イタリア語・歴史とことわざ:芸は身を助ける ― 2011/08/27 15:20
スカラベがやってくるぞぉ~
早く寝ないとスカラベがくるぞぉ~ひゃぁ~
と、昨晩兄上が叫んで就寝につきました・・・
わはは。意味がわからん。スカラベ?!えっ?虫の?聞いても寝てしまって教えてくれない。気になって気になって寝れず、起床する1時間前にやっと眠りにつけたっていう、なんて傍迷惑なスカラベ!!
眠りを妨げられた私はフィレンツェのメディチ家に関する本を読んでおりました。Cosimo(コジモ・兄)やLorenzo(ロレンツォ・弟)の父上、Giovanni(di Bicci)は、上流階級のではなく、全体の利益を考えることができる人徳のある人だったのだなぁ~高い支持を受けた理由に納得・・・あっ、メディチ家の話はまた今度するとして、今日はGiovanniも金融業として加入していた組合について・・・
この時代、フィレンツェでは13世紀-14世紀は職人同業者による「組合」ができ、栄えました。この組合に加わる事によって職人達は品質を均一化したり、取り決めによって他国(や他地方都市国家)に商売ができたり、また守られたりしました。この組合制度の成功によってフィレンツェは発展していたったそうです。組合は労働時間や休日、法律のようなものを決めたりするだけでなく、町の公共施設を建設したりもしています。また、組合員は市民権・参政権を持つという政治にも参画することができるのです。つまり上流階級だけでなくとも政治に口を挟む機会があったということ。おぉおおぉ。
さて、先程から「組合」と書いていますが、イタリア語ではアルテと言います。アルテ・・・、そう、スペルは「arte」です。おぉおおおお。「芸術」という意味の「arte」と同じなんです。arteには芸術のほか、わざ、技術なんていう意味もあるんですよ。だからでしょうかね?組合もアルテと呼ばれるのは。残念ながら本当のところは私は知りません。
そうそう、アルテは1つではなく、業種によって分かれていました。金融業とか医者・薬剤業とか毛織物業とかに。面白いなぁと思ったのが、「画家」はどこに属するかというと医者・薬剤業のアルテに入るんです。えぇええ!なんで医者と一緒なんですかねぇ・笑。絵の具が薬剤に入るのでしょうか・・・。ちなみに「彫刻家」は建築業のアルテに入ります。これはなんとなく納得できます。彫刻は芸術というよりも建築物の一部という捕らえ方だったんですかね?おもしろいです。
さて最後に、ちょろっとイタリア語。
Impara l'arte e mettila da parte.
[imparare]学ぶ、[arte]芸術、 [mettere da parte]で慣用句:取っておく。 芸術を学んで、それを取っておく・・・日本語で言うと「芸は身を助ける」という、ことわざになります。
私の一芸はなんじゃろか・・・うわっなんもない!!!
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この時代、フィレンツェでは13世紀-14世紀は職人同業者による「組合」ができ、栄えました。この組合に加わる事によって職人達は品質を均一化したり、取り決めによって他国(や他地方都市国家)に商売ができたり、また守られたりしました。この組合制度の成功によってフィレンツェは発展していたったそうです。組合は労働時間や休日、法律のようなものを決めたりするだけでなく、町の公共施設を建設したりもしています。また、組合員は市民権・参政権を持つという政治にも参画することができるのです。つまり上流階級だけでなくとも政治に口を挟む機会があったということ。おぉおおぉ。
さて、先程から「組合」と書いていますが、イタリア語ではアルテと言います。アルテ・・・、そう、スペルは「arte」です。おぉおおおお。「芸術」という意味の「arte」と同じなんです。arteには芸術のほか、わざ、技術なんていう意味もあるんですよ。だからでしょうかね?組合もアルテと呼ばれるのは。残念ながら本当のところは私は知りません。
そうそう、アルテは1つではなく、業種によって分かれていました。金融業とか医者・薬剤業とか毛織物業とかに。面白いなぁと思ったのが、「画家」はどこに属するかというと医者・薬剤業のアルテに入るんです。えぇええ!なんで医者と一緒なんですかねぇ・笑。絵の具が薬剤に入るのでしょうか・・・。ちなみに「彫刻家」は建築業のアルテに入ります。これはなんとなく納得できます。彫刻は芸術というよりも建築物の一部という捕らえ方だったんですかね?おもしろいです。
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