イタリア語・語源:白を追いかけていたら、アルパカと遭遇して頭まっしろになった ― 2015/07/20 16:58
Σ(´∀`*)はっ!!・・・
アルパカってなんだこんにゃろぉー。わはは
" alp "や"alb"から、はじまる英語は、「白」という意味を持つ語が
多い(派生語)というの知った。
これはイタリア語でも同様で、同じ語源から来ているものがある。
たとえば、アルプス山脈のアルプスも”白い”山という意味から来ているそうだ。イタリア語でアルプス山脈は( Alpi )。
確かに"alp"から始まっている(((⊃∀⊂)))
おもしろいなぁ、ほかにどんな語があるかな?っと、al...al...ある・・・あるパカ、アルパカっ!!
そうして、アルパカについて調べはじめてしまったんだ・・・
気づいたら、言葉じゃなくて、生態について追っていた・・・
アルパカ、恐るべし(((⊃∀⊂)))
語源について、探せど、探せど、「白」と関係あるのかどうか、わからなかった・・・アルパカ恐るべし。
わははは。
そこで、最初に戻って、「白」について考えてみた。
Σ(´∀`*)あれ?!!
イタリア語で、白って、「 bianco 」じゃないか!!
albでもalpから始まる語でもないことに今更気づきました。
さて、この白「 bianco 」は、いったいどこから来た言葉なのでしょうか。
なんと、ゲルマン語(blank)から来ているんです。
イタリア語からイタリア語の辞書にも、そう書かれています。しかし、ここで疑問が!ゲルマン語って、言語グループなので「ラテン語」みたいに特定の言語を示しいるわけではない・・・のでは?と(((´□`*)))ゲルマン語系のなんぞぉっぉおお、うぉおお!!!
ゲルマンといえば、最初に思いつくのが、ドイツ語。
しかーしっ!!ドイツ語で、白は「weiß」!!biancoの欠片もないじゃないかっ!笑。あっ、[ blank ]で調べなきゃね・・・
そして、やっとキター∩(○´∀`○)∩やったー!!
ドイツ語でも英語でも、blank(ブランク)といえば、日本語でも言いますね、そう、何も書いてない=>ブランク=>白紙!!
イタリア語のbiancoも、白紙・空欄という意味もあります。同じだっ!!
そんなわけで、つながりましたよ!ふぅー。
それにしても"blank"が "bianco"になったのかぁ。blankを口の中でもごもご言ってたら、なんとなくbiancoになるような気がする・・・なるほど・笑。
最後に、気がかりが1つ・・・。英語で blankを調べると、「古フランス語 blanc 」とある。
イタリア語の白はゲルマン系語派からやってきた、けれど、ゲルマン語派の英語のblankは、古フランス語からやってきた。フランス語はラテン語系だけど、フランク人はゲルマン系だからうんぬん・・・うぅぅん・・・
∩(○´∀`○)∩歴史(人)の動きを感じるね・笑。
もう頭まっしろ。
[ 参考文献 ]
・Il Devoto-Oli. Vocabolario della lingua italiana 2012
・語源で増やすサイエンス英単語(ベレ出版/著:清水 建二)
・伊和中辞典(小学館)
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コメント
_ ruka ― 2017/01/04 21:56
_ CUBE ― 2017/04/04 12:59
コメント頂きまして、誠にありがとうございます。
すみません。長い間、確認できず申し訳ありませんでした。
私の疑問(アルパカ)について、教えてくださってありがとうございます。また「album」が、白い石版から来ているというはとっても面白いですね!!言葉の楽しさをまた知りました!!ご連絡ありがとうございます!!
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動物のアルパカは南米インカ帝国のケチュア語alpacaで、定冠詞のalと黄色味の赤pacaからきた名前で、アルプスや白とは関係ないとのことです。原種はあんまり白くなかったんでしょうね。
ちなみにalp・albのもとはラテン語のalbo-白だそうです。
天文用語のアルベド(albedo-天体の反射率)もラテン語のalbedo-白さが元で、写真や音楽のアルバムalbumも古代ローマで議事録として使われた白い石版がそう呼ばれたことから始まった言葉だそうです。あと遺伝子疾患のアルビノalbinoも同じ白からですね。
Biancoがゲルマン起源というのは面白いですね。英語はラテン語とゲルマン語の合いの子のような言葉なのでゲルマン起源の言葉がたくさんありますが、ラテン語の牙城のようなイタリア語にまで波及しているというのは興味深いです。