レビュー「世界のことば・辞書の辞典(ヨーロッパ編)」2014/05/28 22:10

ドライ!!!
   アイっっっっ!!!(((⊂(*´∀`*)⊃)))バンっ
力強く言ってみると、なんだか光線でそう。ふふふ。
そうそう、最近「こぴっと」という言葉を知りました。
遅いですか?笑。方言なんですね。
きちんとと言う意味だとか。
国内(日本語)でもまだまだ知らない言葉がいっぱいあって
興味深いです。
それにしても、兄が「こぴっとこぴっと」よく言うので、
意味がわかってすっきり・・・
ハッ!!Σ(*´□`*)!!
わたしが、きちんとしてないってことなのっ?がーん。

さて、今日はイタリア語を含めて、言葉についての本のレビュー。

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世界のことば・辞書の辞典
  ヨーロッパ編
編集:石井米雄
出版:三省堂

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「辞書の辞典」って、どんなだろうと興味を惹かれて手にとった1冊。構成は、各言語ごとに見出しが分かれていて、”その言語の辞書の歴史”からはじまり、用途別(?)の辞書の紹介があります。用途別というのは、たとえば、イタリア語のところでいえば、古典的辞書、一般辞書、特殊辞書、百科辞書、学習辞書、英語との対訳辞書、文法書と入門書と分かれていて、代表的なものが数点ずつタイトルと内容の紹介されています。
イタリア語で書かれたイタリア語の辞書だけでなく、日本語のものもいくらか紹介があります。
日本語で書かれたものは、パラパラっと中をのぞいたら、自分にとって使いやすいものかどうか選ぶことができますが、すべて外国語だとどれを選んでいいのか判断が難しい。この本を読んで、こういうのがあるのかっ!と、とても参考になりました。
独学者は特に、辞書は先生も同然。できれば段階を踏んで、いくつか辞書がほしいですよね。語彙数は少ないけど、基本語(現地小中学生くらいに適した)のみで説明がやさしいものは、単語帳のように使えるし、とにかく語彙数の多いものは、「問題」を解決するのに役立つ。
ほしい辞書が増えました・笑。
あっ、この本はあくまで辞書の辞書なので、各言語の系統について説くような辞書ではありません。
基本的には辞書の紹介(語彙数、著者等の概要)がメインです。読み物としての面白さは、その言語の辞書ができた(必要とされた)流れの部分かな。
あっ、本の本編ではないですが、とても印象深くてわくわくしたところがありました。最初に各言語(アジアもあり)で「辞書にお金を惜しむべからず」と書いてあり、後の頁で、その文の文法的説明があります。なぜこの言葉を当てはめたのかという説明です。この部分がすごく楽しい!!なぜなら、必ずしもその日本語に当てはまる言葉ではないからです。直訳すると「変」だけど、意味合いは「辞書にお金を惜しむべからず」になるとか。
例えば、フランス語では「ケチケチする」を否定して、文ができているのですが、そのケチケチが、「タバコの使いさし」という語で用いられていました。これは直訳じゃわからないよ!あははは。こういうのが各語、綴られています。
ちなみに、イタリア語では、節約するという語を用いて、このように訳されていました。

   Sui dizionari non si risparmia. (上記書籍、9頁より)

人は辞書に関して節約するものじゃない。
* su + i : su [前置詞] 上、関して。 i [定冠詞(男)・複数形]
* dizionari(複)= dizionario [男性名詞] 辞書
* si ~ [非人称代名詞] 人は
* risparmiare [他動詞] 節約する


あらゆる語で書かれた「辞書にお金を惜しむべからず」を読んでいると、なんだか辞書を手にいれなきゃ!!っていう謎の焦りが生まれます・笑。

=====↓本日、ご紹介した本↓====


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※個人的な感想です。感じ方は個々の学習レベルによっても異なると思います。
今までのテキストレビューはHPの方に書いてあります。ブログで書いてない本(ブログを書き始めるより前の本)もあるので、テキスト探しの参考にどうぞぉ~。
・過去「文法書」レビューはこちら
・過去「テキスト・会話の本」レビューはこちら
・過去「問題集・実用イタリア語検定試験対策の本」レビューはこちら
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レビュー「マルチリンガルの外国語学習法(著:石井啓一郎)」2014/03/18 16:54

||∀`*)))すすすす

||((⊂(*´∀`*)⊃))こんにちわーの!
更新が空いてしまいました・・・わわわ
セミの抜け殻ごっこをしておりまして
いま、ガラスのハートよりも脆いです・笑。
イタリア語学習ブログ&サイトなのになんですが、
TOEICのスコアを提出せねばならんことになりそう(未定)で・・・
なんてこったぁ~英語かぁ・・・あぁぁあぁあぁ

そんなわけで本に現実逃避。
何か勉強のヒントがないかなぁと、こちらを読んでみました。

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マルチリンガルの外国語学習法
  -ある翻訳家の「語学」心覚え-
著者:石井 啓一郎
出版:扶桑社

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この手のタイトルの本によくある気軽なハウツー本かと思って手にとったのだけど、まったく違いました。この方の学習量をこなせる方は早々いないだろうなぁと思うくらい熱心で、語学に対する真剣な姿勢が伝わります。天才ではなく努力の賜物。
タイトルに「学習法」とあるけど目新しい学習法はありませんでした。著者は、学習の過程においてまず文法を重んじています。とても納得。自分の言葉として伝えるには、例文の丸覚えでは対応できない。応用をきかせるには文の構造を知らなきゃはじまらないものね。
自分の話ですが、イタリア語を学ぼうとしたとき、動詞変化の多さに圧倒されて、先にここから覚えないと!と文法中心で学んだけど、これでよかったんだなぁと今、とても納得する。対して、英語は長い期間学んだはずなのに、まったく書きたいことが書けない。辞書を使っても。それは、義務教育であれほど英語を学んだけど、教科書の丸覚えで、文法に手をつけなかったから、応用が利かない・・・だから、できないなんだろうな~なんて、思います。
そうそう、驚いたのは先に文法を知らないと辞書さえ使えない(辞書で探せない)複雑な変化をする言語もあるのだとか。イタリア語も動詞は人称によって変化していくけど、辞書に○○(原形)参照とかあるものね。その比じゃない変化とか・・・アラビア語、なんて恐ろしい・笑。
最後にもう1つ、勉強法的なことと言えば、文法レベルに応じた本の読み込みでした。段階的にレベルを上げていく。そのとおりだね。ただ、この方のすごいところは、著者は当初から論文などを辞書片手に読み漁ったという。著者自身もこれはちょっと・・・と言っている・笑。しかし、読みたいとか、何かしら「目的」があって学ぶというのは、これほど脳を使うことができるんだなぁと素直にすごいと思う。とにかく尋常じゃない努力だ。
内容自体はハウツーではなく、各語の文法的違いや著者の経験談が主です。動詞変化の話等を文法用語を多分に含むので、何かしら言語を学んだことがある人の方が読みやすいと思います。イタリア語の話(例)も一部ありますが、主ではありません。ただ、他の言語はさっぱりわからないのに対して、少しでも知っていることが出ると嬉しくなる・笑。

ただただ、自分の勉強量の少なさに愕然とし、もっと頑張ろうって思いました。まる(*´∀`*)

=====本日、ご紹介した本↓=====

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※個人的な感想です。感じ方は個々の学習レベルによっても異なると思います。
今までのテキストレビューはHPの方に書いてあります。ブログで書いてない本(ブログを書き始めるより前の本)もあるので、テキスト探しの参考にどうぞぉ~。
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・過去「テキスト・会話の本」レビューはこちら
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