イタリア語:なぜ「トマト」を近隣諸国と違った呼び方をするのか ― 2011/05/17 23:55

ピーナツの水栽培、4日目にしてカビ発生。お昼に覗いた時には何もなかったんだけど晩にパックを開けたら、ふさぁ~ふさぁ~。死海の森が広がっておりました。ピーナツの成長の早さにも驚いたけど、カビの綿毛も半端ない。普段なら菌類好きとしてはウホっと細く微笑む光景やけど、今回はやめてほしかったわぁ~。おそらくカビ胞子がパック内に充満してて、もう手遅れかも知れないけど、カビぴーを除いて、他ぴーを洗って、土ポットに放り込みました。明日、あらたに、カビが広がってたら、もうしゃーない・・・捨てるしかないですね・・・はぅ。
さて、気分を変えてトマトのはなし。
今日はイタリアのトマト缶工場のトマト製造過程写真を見まして、大興奮でした。トマトがベルトコンベアーでざぁーって、果汁がぎゅーって、されにざぁーって流れてる。真っ赤っかで、一見するとちょっとホラーです。あはは。
さてさて、今日の本題はトマトがなぜイタリア語で「pomodoro(ポモドーロ)」と呼ばれるようになったのか。これがちょっと面白いのが、近隣諸国と呼び名が違うってところ。言語がちがうんやから当たり前やと思うでしょうか。ちょっとこれ、イタリアの近隣諸国の言語の「トマト」見たってください(※冠詞なしの単数形)
ドイツ語(ドイツ・スイス・オーストリア):Tomate
英語(イギリス):Tomato
フランス語(フランス):Tomate
スペイン語(スペイン):Tomate
ポルトガル語(ポルトガル):Tomate
オランダ語(オランダ):Tomaat
そして、イタリア語はPomodoro
こうして並べてみると、なんかおもしろい。近隣はだいたい"トマト"っぽいのにね。うはは。
そもそもトマトがヨーロッパに広がったのはスペインやポルトガルの人々が大陸・南米から持ち帰ったことに由来する。「tomat~」って音は現地の言葉から来た音だそうで、これによってそれに近い名前がついたそうだけど、イタリアだけ呼び方が違う。
「pomodoro」の「POMO」はラテン語源でリンゴや果実という意味を持っている。イタリア語でもPomoはリンゴ、リンゴに似た果実、リンゴに似た球状のものを意味します。(※melaもリンゴです)そして黄金色の果実を持ってたから、黄金色の「ORO」をつけて、「Pomo d'oro(黄金色の果実)」でpomodoro!!ひゃっほう!言葉の起源って楽しいなぁ~。しっかし、黄金の果実って、素敵な名前や!トマトの魅力がよく伝わる。
そうそう、聖書に出てくる「アダムのリンゴ」「禁断の果実」は「pomo d'Adamo」って言うんだよ。
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コメント
_ かきえもん ― 2017/04/25 12:46
_ CUBE ― 2017/05/20 00:58
コメント頂きまして、ありがとうございます。
励みになります。
最近あまり更新できておりませんが、また覗いてやってください。
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